ありがとう 3MA2022年03月13日 20:08

走行距離はいかほどであったか。
整備時間はいかほどであったか。

16年も手元に置いておきながら、どれだけ可愛がってあげられただろうか?
6年近く放置したこともあった。
苦労して復活させたこともあった。

人間の体調が悪くなり1年間乗れなかったこともあった。

カウルは何回剥がしただろうか?
キャブは何回下しただろうか?
覚えている数字は、ブレーキキャリパーのフロント2回、リアの4回オーバーホールくらいだ。

へたくそなライディングにもかかわらず一度の転倒もない。
出先でトラブルにあったこともない。

つたない整備にちゃんと応えくれていたのだろうか?

でも、これでお別れだ。

もう俺が劣化して3MAについていけないんだ。

わかれるのはつらい。

それ以上に、朽ちていく3MAを見るのがつらいんだ。

ともにあった16年。

ありがとうTZR250(3MA)

そして、さようなら。

復活の日2017年07月16日 22:44

さて、長文になる。

前の書き込みから5か月以上が経過している。
何もしていなかったわけではない。
ただ書き込まなかっただけだ。

さて備忘録としてここに書いておこう。
寒い間はなかなか気が進まなかった。気にはなっていたのだが・・・
まとめて時間を作るのが難しいのだ。

ゴールデンウイークにまとめて時間を作った。

やったこと。

シートフレームをチャンバーを取り外してさび落としをしようと思って分解を始めたが、チャンバーを外すことができない!
ここは無理をせず、シートフレームの最低限の部分だけ塗装することにする。
サンドペーパーで錆を念入りに落とし、プラサフを吹いて、シルバーで塗装する。そう、シートフレームが見える場所だ。
シートフレームを外すつもりで分解したのでさびさびのウインカーステーも外して塗装しておく。
それ以外の錆はサビチェンジャーで処理する。主にリアのフレーム周りだ。
細かな部品は花咲Gに漬け込む。大物はステップ、とにかく漬け込んで錆が溶けるのを待つ。細かな部品は組み合わせがわからなくならないように、針金で結んでおく。
花咲Gはタンククリーナーではあるが、もちろん小物の錆取りにも有効である。

錆取りを進めてる間に、キャブをまた降ろす。エンジンのかかりが悪いのは油面調整が不十分だと判断し、油面の調整を行う。現状を確認すると明らかに油面が低い。原因はこれか・・・
マニュアルを頼りに油面を調整する。

錆取りが終了した部品は、スーパーラストガードを塗布する。

細かな部品を取り付け、シート回りも分解済みだし、長年の埃を水で洗い流す。後述するがこれがまずかった。

必要最低限の部品を組み付け、キャブを載せてエンジンをかけてみる。キック2発で目を覚ます。やっぱり油面だったか・・・

しばらくアイドリングさせながらエンジン回りをチェックしているとエンジンオイルが真っ白に乳化してしている。慌ててエンジンを切る。ギヤボックスに水が入り込んだようだ。

原因は前述の水洗いだろう。推測でしかないが、ニュートラルセンサーあたりから侵入したのではなかろうか。
大急ぎでフラッシングオイルを買いに走り、オイル交換を4回繰り返す。見た目ではオイルはきれいなった。

オイルを入れて、再びエンジンをかけて、クラッチを握り、ギヤを1速に入れてみる。
がくっ。エンストである。

クラッチが切れない!
これは大ごとである。どうする・・・。クラッチのOHなんて自分でやれるのか?

ネット情報ではできることになっている。とりあえずクランクケースカバーのガスケットを購入する。

さぁ、挑戦だ。まず、水を抜く、続いてオイルポンプのワイヤーを外す。オイルパイプを外す。オイルタンクを外す。キックスターターを外す。
ボルト緩め、クランクケースカバーを外す、プレッシャープレートを外すとクラッチが取り出せるようになる。一枚ずつ取り外してみると、固着はしていなかった。先の乳化したオイルで粘度が上がって切れなかっただけらしい。ちなみに3MAのクラッチはクラッチプレート6枚、フリクションプレート7枚で構成されている。カバーを閉めて燃料ポンプワイヤーを取り付ける。オイルタンクを取り付け、エアーを抜く。キックスターターを取り付け、冷却水を入れる。クラッチワイヤーを取り付けて完成。
早速エンジンをかけて、クラッチを握り、ギヤを1速に入れる。ちゃんとクラッチ切れた!

さぁ、いよいよ行けそうだ。

まずは自賠責に加入する。続いて保安部品を取り付ける。とりあえずフロントカウルと、ウィンカーを取り付ける。ミラーを取り付けて、公道へGO!
最初はかぶり気味だが慎重に音を聞きながら走ってみる。クラッチからは指が離せない。シートカウルがないので太ももが厚くなってくる。
とりあえず行けそうだ。チェーンを洗浄してチェーンオイルを塗りたくる。
シートカウルを取り付ける。

走ってみる。エンジンは気持ちよくふけている。

まだフルカウルにはなっておらず、完全ではないが、3MAは再び公道デビューを果たした。

ブレーキオーバーホール2017年02月04日 18:19

寒い日が続いて、大分時間がたってしまったが、先週あたたかったのでブレーキをオーバーホールしてみた。

まずシールキットを購入。意外とというか、かなり高い!命にかかわるものだからここは割り切る。

まず、ピストンを抜く。ここは自転車用空気入れで抜いていく。一つずつ抜くには、3か所のピストンを結束バンドで緊縛する。
かなり固着しているが、空気入れで何とかなった。しかし、飛び出す音には驚いた。

ピストンは錆が発生しているので、丁寧にサンドペーパーで磨き上げる。キャリパー側の溝は固まったオイルが詰まっているので、丁寧に取り除く。キャリパーを割ってしまえばパーツクリーナーで溶かせるが、ここは手作業とする。

掃除が終わったらピストンにシリコングリスを薄く塗ってキャリパーに押し込む。フロントが対向4ポッド×2、リヤが対向2ポッド、合計10回繰り返せば完成。約3時間で終了。

さて、次はチャンバーのさび落としだな。見栄えがある程度のところで妥協しようと思っている。

燃料コックとブレーキホース2016年10月23日 22:45

さて、まずは燃料コック。
3MAの燃料コックは負圧式である。以前からエンジンのかかりが悪い、しないはずのオーバーフロー発生等の燃料系トラブルが多いので、一度はばらしてみたいと思っていた。
とりあえずコックを外す。が、リザーブのホースが抜けない・・・。
切ることにする。
コックとホースが完全に固着していた。ホースもカチカチだ。全部交換するのは手間だな・・・。
気を取り直して、コックを分解する。裏側のねじを5本外すのだが、すべてのねじがさびている。こいつはヤバい。
ということで、あらかじめ準備しておいたラスペネを投入。軽く吹き付けて一服。貫通ドライバーで軽く衝撃を与えて、さらに5分。気合を入れてねじに挑む。
が、さほど気合を入れなくてもあっさり緩んだ。ラスペネすげぇ。
ダイアフラムを傷つけないようにカッターを滑り込ませて分解する。

きれいなものだった。動作も問題ない。真鍮のラインの緑青があったのでヤマハのキャブクリーナーで洗浄して組み付ける。
拍子抜けである。ほかのところに問題がるのか・・・。また考えねばならない。

次にブレーキホース。
ダダ漏れのブレーキホースを中古のブレーキホースに交換する。ゲットしたのはお世辞にもきれいとは言えない品だ。大丈夫か?
リザーブのフルードを抜き取り、ちゃちゃっと交換。さらにフルードを交換する。一人作業だったので完全には交換できていないし、エア抜きも不十分だが、タッチはかなり戻ってきた。マスターシリンダーからの漏れもない。

初めてフロントのブレーキがまともに効くようになって、フロントサスをストロークさせてみる。フォークシールからの漏れを確認するが、今のところ大丈夫のようだ。

燃料コックの分解で活躍したラスペネ。以前あきらめたガソリンタンクの給油口のパネルに挑戦してみる。コックと同じように軽く吹き付けて、軽く衝撃を与えて一服。

ゆっくりと回していくと、キンと音を立てて緩む。やっぱりラスペネすげぇ。

今日の作業はここまで。来週は燃料系のホースをやっつけえることにしよう。あとはブレーキキャリパーの確認かな?シール交換はやりたくないなぁ。

かかった!!2016年10月15日 22:37

さて、次はどうするか?と考えていたところで、ふと気づいたことがある。
インテークのインシュレーターのオイルラインは大丈夫か?
一度気になると、落ち着かない。
じゃあ、見てみるか・・・

ボルトを3つ外してラジエーターを外す。
ねじを3か所緩め、パイプを1本抜いて、インテークチャンバーを外す。
燃料ホース、温水ホース(2本)、ドレーンパイプ(2本)、スロットルワイヤー(2本)、エアジェットパイプ(2本)、負圧ホースを外し、ねじを2本緩めて、キャブレターを外す。

インシュレーターの中をのぞきながら、できるだけ少量のパーツクリーナーをオイルのニップルから通して、貫通していることを確認する。もちろんパーツクリーナーはすぐふき取る。

これでオイルラインを確認できた。

キャブレターを組み付けながら考える。

先週、キャブレターを外した時に、プラグも外し、シリンダーに混合ガソリンを霧吹きで吹き込んだ。クランケースも同様だ。
しばらく待って、ゆっくりとキックペダルを手で下す。キャブレターもプラグもないのでするするとクランクが回る。

キャブレターもオーバーホールした。

オイルラインも確認できた。

タンクの錆はほとんどない。
かけてみるか・・・

安全を見て、混合ガソリンで試す。
バッテリーはないので、ブースターケーブルで自動車とつなぐ。
キーを回す。
懐かしいYPVSの作動音。
燃料をキャブレターに送り、チョークを引いてキック!
キック!
何回目だろう?
ばばっと火が入る気配がする。
すると2、3回で、かかった!

懐かしい、2STパラツインの響き。
27年前と同じ音がよみがえった瞬間であった。

時間がない2016年10月10日 20:03

キャブを降ろしてオーバーホールしたのはいいが、組み付ける時間が取れなくなってしまった。
ウエスを詰めてあるとはいえ、エンジンに大穴を開けたまま1週間の間、放置したくない。
とりあえず大急ぎで組み付ける。パズルのようにアクセルワイヤー組み付け、ホース類をあっちこっちひきまわして、やっとインテークチャンバーの取り付けまでたどり着いた。
ここまではよかった。
インテークチャンバーが入らない。
どうやっても入らない。
おそらくはゴムが劣化しているのだろう。
どうする?

2STオイルを薄くを塗ることにした。キャブの手前にオイルは塗りたくないが背に腹は代えられない。

結果は、「すぽん!」・・・
一発である。

最初からこうすればよかった・・・

あとはラジエーターを組み付けて本日の整備は完了。

さて、次はどこに手を付けるか?

キャブレター2016年10月10日 00:17

さて、めんどくさいと思ったキャブレターをやっつけた。


今回はヤマハのキャブレタークリーナーを使った。
使った方も多いと思うが、こんなに強力だと思わなかった。
油分を分解するだけでなく、錆も落としてしまう。成分はなんだろう?おかげであきらめていたメインジェット、パイロットジェットも再利用できた。
フロート周りも変質ガソリンを取り除いてスムーズに動くようになった。
さて、問題はニードルバルブのOリングが単品でヤマハからでないことだ。今回はミクニの汎用のOリングを使ってみた。ガソリンを通してないのでわからないが、挿入時の手ごたえはよさそうだ。

キャブレターにスロットルバルブの動きの渋さは単純に、2つのキャブをつなぐ連結ロッドの固着だった。パーツクリーナーで汚れを飛ばし、5-56で潤滑してスムーズに動くようになった。

ガソリン系のパイプはほんとど硬化しているので交換が必要だ。

まぁ、何とかキャブレターは復活だ。
(動作確認はしていないが・・・)

次はオイルタンク、オイルポンプ、パイプ系をやっつけたい。

準備2016年10月08日 20:16

今日は午後から時間が取れたので、まずは皮をはいでみた。

スロットルが妙に重いので、キャブ周りを見てみる。ワイヤーのたるみ具合かするに、スロットルバルブが変質したガソリンで固着しているらしい。ドレーンのねじに変質したガソリンが固い水飴みたいにこびりついているので、こいつがスロットルバルブにも絡みついているのだろう。

キャブのオーバーホールは手間取がかかりそうだ。

3連休でやっつけたい。

やっぱり厳しい2016年10月02日 23:15

腐ったガソリンの処理に目途がついたので、3MAを引っ張り出してみた。
やはり厳しい状況だ。まずは時間のかかるタンクを確認した。給油口を開けると強烈な臭い。まぁ、予定通りだろう。
覗くとガソリンはほとんど残っていない。ポンプでは抜けない程度だ。
では、タンクを外しかない。
3MAのタンクは外す際にタンク下のコックを閉める必要がある。コックを閉めたとたん、ガソリンがあふれでた。もう後には引けないので、廃油入れに入れすが、ほとんどあふれ出た。
まぁ、タンク内から抜けてからいいだろう。
タンク内は、見える範囲内はなんと錆がない。指をいれてタンク上部の上を確認すると、うっすらと錆がついてきた。
メインの燃料コックも回すとガソリンがあふれる。
これではタンクの錆取りも進まないで、燃料コックのOリングを2個速攻で注文。
これでタンクの錆取りが可能だ。
その他の致命点、ブレーキがスカスカになっていて、引きずっている。
とりあえず、タンクの錆取りをしている間に、キャブとブレーキの確認することにしよう。
フロントフォークのインナー、リアサスのロッドには錆がないので、大仕事にはならないで済むのはラッキーといえるだろう。

今日の整備。
タンクの確認、廃油処理。終了。
フォーク、リアサスの錆確認。
来週は3連休なので、もう少しじっくりと内容を確認しよう。タンクの錆取りをするのでエンジンの動作確認は1か月以上先だな。

あれから・・・2016年09月19日 19:44

あれからどれくらいたっただろうか?

ブログという言葉も死語になりつつある今、あえて更新しよう。
最後の更新から6年近くを経て、3MAを復活させる気になってきた。

乗らなくなった原因は単純だ。RRの管理、維持に疲れたからだ。かまってやらないとすぐにぐずる。ぐずったやつをなだめるのは人もバイクも一緒でめんどくさい。

ただ、最近はバイクが欲しくなってきた。それも125のスクーターで十分だ、とさえ思う。何度もバイク屋に行った。

ただ、車庫の奥にひっそりとたたずむ3MAがずっと気になっていたのだ。

そしたら、復活の文字がだんだん大きくなってきた。

もう一度言おう。
「3MAを復活させる!!」

何からかかるか?

変質ガソリンの処理、タンクの錆取り、キャブのO/H、ブレーキキャリパー動作確認、ブレーキフルード交換、etc、最後はタイヤ交換か。

キャブのジェットは全滅だろう。

ヘッドを開けるか?シリンダーのオイルは落ちているはずだから、いきなりクランクを回すのはNGだ。

ブレーキピストンはちゃんと動くか?10か所のオイルシール交換は修行に近い。

・・・

始まったらやめるわけにはいかない。
だから、ここに書き込んだ。

どれだけモチベーションを保てるか?が勝負であろう。